2017.3.1
今日は、ぜひ皆さんにご紹介したい、あるメカニズムのお話があります。
桜美林大学リベラルアーツ学部教授 山口創氏のセミナーからです。
◇◇◇
痛みのある部位を人になでてもらうと痛みが和らぐのは、
誰もが経験のあることと思います。
この現象には3つの違ったメカニズムが働いています。
◆1つめは触覚刺激です。
痛い部位を触ってもらうと、脳内で「脳内麻薬」といわれるβエンドルフィンが
作られるのですが、この物質にはモルヒネのような鎮痛作用があります。
◆2つめは「ゲートコントロール理論」という神経系のメカニズムです。
痛みが脳に伝わる回路の途中に門のような部分があり、
それが閉じたり開いたりすることで、感じる痛みの程度が変わります。
痛い部位に触れてもらうとゲートが閉じ、
痛みの物質が脳にはいりにくくなるのです。
◆3つめは脳内ホルモンとしてのオキシトシンの作用です。
オキシトシンには痛みを抑制する信号の働きを強くする働きがあるのです。
痛い部位を人になでてもらうとオキシトシンが分泌されます。
このような3つのメカニズムによって痛みが軽くなるとされます。
オキシトシンの分泌を促すのに適した方法はスキンシップです。
ボランティアを行うことや、温かい言葉をかけるなど、
人に優しく接するのも効果的です。
トリートメントに関する実験結果を報告します。
触れられた人の自律神経の働きを測定。
秒速5cmで触れたときに最もリラックスし(副交感神経が優位)、
早くても遅すぎても覚醒状態が高まりました。
また、適度な圧をかけて触れるときと、表面だけを触れるときの自律神経の活動を
調べた実験では、適度な圧をかけたほうが副交感神経の働きが活発になりました。
トリートメントを受ける回数が増えるほど痛みが減るという実験結果もあります。
定期的に受けることによりオキシトシン濃度が高くなり、
痛みを感じにくくなると考えられます。
◇◇◇(AEAJ NO.82 掲載より)
というお話です。
ちょっと難しかったでしょうか?
でもよく耳にする「タッチングの効果」のひとつですね。
それと、トリートメントで手で擦る速さも、とてもゆっくりがいいんですね。




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